最近ヒグマの出没情報や、被害のニュースを頻繁に耳します。
キャンプ、登山、釣り、ツーリング……アウトドアアクティビティで大人気の北海道ですが、ヒグマの話を聞くとちょっと怖いですよね。
そこで有効な対抗策として思い浮かぶのは熊スプレーだと思いますが、「実際必要なのか」という観点も含めて、北海道のアウトドアアクティビティで育った筆者が正直レビューをしていきます！
熊スプレーは必要？不要？
早速本題ですが、北海道でアウトドアアクティビティを楽しむうえで熊スプレーは必要なのか。
結論から言うと、アクティビティ中は携帯をしておくことが望ましいです。
- ヒグマの怖さの実感がない
- ずっと北海道で暮らしているがヒグマなんて見たことが無い
- スプレーなんて持っていてもいざという時は使えない
- 価格が高すぎる
など、様々な理由でスプレーを持たない方も多いと思いますが、アウトドアアクティビティの際は必ず携帯した方が良いと思う理由を説明していきます。
ヒグマは恐ろしい
最近はニュース等のメディアだけでなく、漫画やアニメでもヒグマの怖さについて語られるシーンが多くなりました。
では具体的にはどれだけ恐ろしいのか、分かりやすい数値や生態をまとめてみました。
- ヒグマは非常に大きく、体長は2メートル～3メートル、体重は250キロ～500キロにもなります。
- その巨体で時速50キロで走ることが出来ます。
- 木登りも得意なため逃げ場はありません。
- 手先が器用である程度の知能の高さもあるため、民家の扉を開けて侵入してきたり、冷蔵庫を開けて物色したという例もあります。
- ヒグマは雑食性で、人間を食べることもあります。また同じ獲物を狙う習性があるため、一度人間の味を覚えたヒグマは、後に人間を餌として狙ってくるようになることがあります。
いや、怖すぎますね！？
これらのエピソードだけで既にちょっと熊スプレーが欲しくなったのではないでしょうか？
ちなみに私はSEC社製のフロンティアーズマンを所持しています。
もしくはOUTBACKカウンターアソールトあたりがお勧めです。実家はこれを3本ぐらい常備していますね。
ヒグマなんて実際には遭遇しない？ いざという時は使えない？
では熊スプレーの実用についてはどうでしょうか。
北海道でキャンプをするという方の中には「ヒグマなんて見たことが無い」という方もいると思います。
しかしそれは、今後も遭遇しないという根拠には全くなりません。
これはただの経験則で根拠はありませんが、キャンプや登山よりも、渓流釣りに行く人の方が遭遇確率は高いかもしれません。渓流釣りでヒグマと遭遇したという話が、自分を含めて見内の中では一番多いです。しかも遠目ではなく、かなり近距離のケースも多いです。
身近な人の中で聞いたエピソードの中では、背後に立っていたのが同行者ではなくヒグマだったという父のものが一番ですね。
そんな緊急時にスプレーを使う余裕があるのか？というのは当然の疑問だと思います。
回答は場合によりけり、としか言いようがありません。
背後から全速力で突進してきたら気が付く間もなくやられてしまうでしょうし、正面からでもタイミングを間違えれば一瞬で天に召されてしまうでしょう。
しかし、スプレーは発射後もしばらく空中を漂うため、突進してくる方向に予め短時間の噴射をするなどして、牽制をすることが可能です。
この製品はきちんとした使用方法に則れば大型の熊に対してもしっかりと効果があります。
説明書や解説動画をしっかりと閲覧して、有事に焦らず使えるようにしておきましょう。
ヒグマスプレーは高い？
ヒグマには出会わないのが一番ですが、北海道でアウトドアアクティビティを楽しむ以上、遭遇する確率は低くありません。
もしもの時、スプレーを持っていなければ生還できる確率は著しく低くなるでしょう。
人の筋力ではヒグマは倒せないですし、走って逃げ切ることも不可能です。
使用期限が4年程度はある製品が多いため、一年でおおよそ三千円少ししかかからない計算になります。
あなたの命はその価格より安いでしょうか？ 今一度考えてみてください。
ただし、滅多に北海道でレジャーなんてしないという方もいるでしょう。
その場合はレンタルという選択肢もありますので是非検討してみてください。
購入時や使用時の注意点
「そこまで言うのであれば購入を検討してみよう」という方へ。少し注意点がありますのでこちらも読んでいただけると幸いです。
いざ熊スプレーをネット上で探すと、こちらで紹介している製品よりもかなり安いものが色々と見つかるかもしれません。
例えばこの辺りのものですが……
ヒグマには十分な効果がないとされています！
このような製品は本州・四国に生息するツキノワグマに対しては効果がありますが、大型のヒグマには適していません。
北海道での使用を検討している場合、必ずヒグマ（もしくはグリズリー）用と書かれたものを購入しましょう。
まとめ
- 北海道でアウトドアアクティビティをする際は、ヒグマに遭遇する可能性があるため、熊スプレーを持っておくことが望ましい。
- 熊スプレーは有効な防御手段であり、使用方法を覚えておけば、ヒグマの突進に対して牽制することもできる。
- 熊スプレーは価格が高いと感じるかもしれないが、命の保証に比べれば安いものであり、使用期限も長い。また、レンタルすることも可能。
- 熊スプレーを購入する際は、ヒグマ用のものを選ぶことが重要である。本州・四国用のものはヒグマには十分な効果がない。
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